点検商法(訪問販売)にご注意!

事例1

 「近くで工事をしている者ですがご挨拶に参りました。私どもの工事でなにかご迷惑をおかけしていないでしょうか?」と作業服を着た男性がたずねてきた。
 「工事の影響が出ていないか無料で床下の点検をします」と言うので床下をみてもらったところ、「工事の影響は無いが湿気がひどい。このままでは柱が腐って家が傾いたりするのではやく何とかした方がいい」と言われた。
 不安に思っていると男性が「床下換気扇を何台か設置して調湿剤を撒くといいですよ」と教えてくれたので床下換気扇と調湿剤の契約をした。
 しかし後で契約書を見ると床下換気扇10台で150万円、調湿剤20万円で合計170万円の契約となっていた。高額で支払えない  

 

事例2

 「水道局の方から来ました。無料で水道の点検をします。」と作業服を着て名札を下げた男性がたずねてきた。
 無料でと言うので家に上がってもらい台所に案内したところ、男性はコップに水道から水を汲み、薬を入れた。すると水がピンク色になった。
 それを見た男性が「水がピンク色になったと言うことはこの水には塩素などの有害な成分が多く含まれている証拠です。このままこの水を使っていると病気になりますよ」と言うのでもし病気になったらと怖くなった。
 すると男性が「今ちょうど車に浄水器を積んでいるのですがそれを使えば有害な成分は取り除けるので大丈夫ですよ」と言うので浄水器の契約をした。

 

相談室からのアドバイス

無料で点検だけをして帰る業者はいません。このような業者は商品を売ることが目的です。
 “無料で”と言われてもすぐに話に乗らないようにしましょう。
また、不安に思う場合でも契約前に地元の複数の業者に点検を依頼したり、相見積もりを取って契約額や契約内容に納得した上で契約をしましょう。

契約をしてしまった場合は?

 点検商法は訪問販売に該当しますので、クーリング・オフ制度を利用することができます。契約書面を受け取った日から8日以内にクーリング・オフ通知を業者宛てに送付してください。

クーリング・オフについては こちら(クーリングオフのページへ) をご覧ください