議員研修報告 !!

平成24年7月17日~20日 (2泊3日)、  滋賀県湖南市、長野県飯田市へ議員研修に行きました。

視察先

(1)障がい者雇用の促進について

 障がい者を雇用する条件、またそれらの能力に応じた作業内容を徹底した観察と実績を把握し適材適所に配置する工夫は、よく研究し、家庭とのつながり、連絡も密に行い、障がい者も対等に働く機会が構築されたことは、先進的で見習うところは大きくあった。注目すべきは月1回作業標準どおりの手順で、仕事ができているかなどの評価もされ、個人の能力にあったランクを設定し、達成することを目標に生き生きと働いている。北栄町に該当する企業と雇用促進ができるかは未知である。しかし、行政が就労支援、雇用環境の整備を真剣に取り組むべきです。

  
↑実際の製造ラインも見学させていただきました。
(お土産用のご当地じゃがりこやUSJ商品等付加価値の高いものをつくていらっしゃいます。)

(2)発達支援システムについて

 支援の必要な人に対し、幼児期から就労期まで横の連携を密にし、個別の計画による支援システムを平成14年からスタートさせ、ここのニーズに応じた、一貫した支援をする部署であり、松浦加代子室長の幼児期から中学、高校までに至る観察力のあり方・指導方針などは、卓越した内容を伴い、感銘を受けた。学校現場における、特別支援教育が充実すると不登校児童・生徒は減少する、結果が出ているとのこと。北栄町においてもさらなる検証、充実が求められる。
 北栄町における政策の遂行、職員の意識再確認にも、ぜひ松浦氏を招いて講演を開くよう希望する。


発達支援室松浦室長




(早期発見 → 発達支援 → 特別支援教育 → 就労支援 → 生活支援)

(3)グリーンツーリズムの取り組み

 自然を体験し当たり前としている田舎暮らしが見直されている。一朝一夕でここまで発展したわけではなく、それにかかわった関係者の努力、行政のかかわりあいなど、その時代にマッチしたことが現在に至ったものであり、近郊の市町村と地元企業・団体の出資により第3セクターの株式会社を設立、当初3年間は赤字であったが、累積赤字は順調に減少し、見通しは明るい。
 現在では年間百を超える学生団体を受け入れ、農家民泊を体験する、民間指導で成功した飯田市に学び、行政の支援はもとより、観光協会、JAを巻き込み、人材の確保、専門スタッフと共に取り組めば農業活性化につながり、北栄町においても道はひらけると感じた。

  
近くの地区公民館をお借りして、研修を受けました。

(4)民泊体験・農業体験

 都市部の人たちが田舎の暮らしや郷愁を感じ、民泊、農業体験の中で、普段どおりの生活や、ありのままの姿を提供しているのが魅力的である。
 千栄地区全体での取り組みと成功事例は、北栄町でも進めようとしているグリーンツーリズムの取り組みには大いに参考すべきと感じた。農業体験は収穫のみであったが、種まきから収穫までと継続性のある体験が必要と思われる。途中の過程はインターネットを利用し、育成の過程を報告するなど、一度で終わらない手法にすべきと感じた。

   
いろりを囲んで食べる郷土料理はまさに「田舎のおふくろの味」!
お母さんは受け入れ農家のリーダー的存在で、「おかあさん100選 認定」です。

(5)メガソーラー施設見学

 年間発電量100万kwh(一般家庭300世帯分の年間使用電力に相当)、敷地面積1.8万平方メートルで平成23年1月運用開始、周辺をフェンスで囲ってあり、中に入ることはできないが、テレビモニターとパネルで、発電の仕組みや、環境施策について案内、学習ができるよう設備を設置し、見学者も楽しめる工夫がされている。北栄町にできる施設にも見学者が太陽光発電の仕組みなどが分かるシステムの設置ができればと思う。

  
発電量に応じで鐘がなる♪仕組みになっていたり、発電量を示すパネルや説明パネルもあります。

(6)まちづくりについて

 街なか居住をコンセプトに、分譲マンション方式で平成10年から建設が始まりまちづくりカンパニー設立につながる。主な事業は市街地再開発としての分譲マンション建設とテナント賃貸事業であり、住民参加で作り上げた町づくりを完全に事業化している。北栄町において、同様の事はできないが、参考にしたい循環乗合バスがある。駅と庁舎を起点とし、途中に美術館やりんご並木の三連蔵を巡る11人乗りの電気自動車である。由良駅、ふるさと館を起点に、由良宿の街なかを巡る手段として電気自転車、電気自動車などでコナンの町を散策してもらうことなど発想の転換を図ることも必要と感じた。
  
  
こんなにかわいい電気バスで、街なかを巡っていきます~!

個人ごとの研修報告はこちらをご覧ください。(PDF)