福本和夫
明治27年~昭和58年 (1894~1983)
明治27(1894)年、旧下北条村(現・北栄町)に生まれました。
28歳の時、文部省の派遣研究員としてアメリカ・イギリス・ドイツ・フランスに留学して民法・商法を研究しました。同時期にパリに留学していた画家前田寛治の支援も行っています。欧米の最新情報に触れ、帰国後は「福本イズム」を紹介するなど国内政治に大きな影響を与えました。戦後はその多彩さを発揮し、農業問題や近世捕鯨技術などの科学、絵画、方言など様々なことについて研究し、『日本ルネッサンス論』など数多くの著書を出版しました。また『伯耆北条地方ノ訛言・方言・略語考」や倉吉の「鉄製稲扱千刃」についてまとめるなど、故郷への思いを持ち続けていました。1983年、89歳で生涯を閉じました。
また、幼いころから家の近くで鳴き声をきいていたふくろうに興味を示し、「知恵あれど高ぶらず、とぼけ顔して微笑みを忘れぬユーモラスな哲人の我がふくろう五郎助先生こそは、私にとっては少年時代からのもっとも懐かしく親しみ深い師友の一人である」とふくろうをこよなく愛し、国内外のふくろうに関する収集をしていました。
(「わたしたちの北栄町 地域副読本~歴史・人物編より」)
福本和夫 所蔵リスト.pdf 242KB

(郷土コーナー)