平成21年度に地域情報通信基盤整備推進交付金事業により北栄町において整備した事業の事後評価を公表します。
  1. 事業名      地域情報通信基盤整備推進交付金事業
  2. 総事業費     638,451千円
  3. 交付金額     192,675千円
  4. 事業完了日    平成23年3月31日
  5. 整備対象地域 北栄町北条地区
  6. 事業の内容
     
    北栄町の北条地区(旧北条町)の既存の伝送路は帯域が狭いうえ、通信が片方向であったため、一部地域でインターネットの利用が出来ず、同じ町内でありながら大栄地区(旧大栄町)との情報格差が生じていたところ、格差を是正するため、FTTH方式による光ファイバー網の整備を行った。
     サービスの提供にあたっては、町が保有する光ファイバーネットワーク施設を鳥取中央有線放送株式会社にIRU契約により貸し出し、民間活力を利用して情報格差の是正と地域の活性化を図った。
     
    提供サービスとしては、BS・CSデジタル放送の配信、自主放送によるコミュニティ・行政チャンネルの充実、高速インターネット接続サービス等を行っている。
  7. サービス開始日 平成23年4月1日
  8.  サービス形態 公設民営(IRU契約)【契約先 鳥取中央有線放送(株)(TCC)】
  9.  整備計画時の目標と実績
ブロードバンド
整備時計画時の目標
実績
初年度
最終
平成23年度末
平成27年度末
整備地域の世帯数
2,607
2,627
2,602
2,682
加入世帯数
 697
1,052
   614
   633
加入率(%)
 26.7
40.0
  23.6
  23.6
CATV
整備時計画時の目標
実績
初年度
最終
平成23年度末
平成27年度末
整備地域の世帯数
2,607
2,627
2,602
2,682
加入世帯数
2,310
2,364
2,235
2,245
加入率(%)
 88.6
90.0
  85.9
  83.7

  10.  評価及び課題
           北条地区全域に光ファイバー網を整備することにより、「情報格差是正」という当初の目的が達成できた。

       また、この整備によって防災面においても情報伝達機能を高められ、災害に強いまちづくりに寄与することが

       できた。
       加入実績については、新築の世帯などはほぼCATV(防災行政無線音声告知器利用含む)に加入している傾

       向があり、契約世帯数はBBも含め、微増ながらも着実に増えている。
      なお、整備計画時の最終目標に対してブロードバンド・CATVとも数値としては下回っているが、要因の一つ

      として、整備後、北条地区内に集合住宅が複数棟建設され、世帯数のみが増加したことが考えられる。
     今後も町からの行政情報提供機能等の充実、TCCによる魅力ある番組作成の充実・提供サービスの充実を図

      り、町・TCC両者で継続して加入促進に向けて働きかけをしていく必要がある。