子どものみなさんへ
家でたたかれたり、ごはんを食べさせてもらえなかったりしていたら・・・
みなさんは、おとなの人に守られて、元気に、健康に成長することが約束されています。
子どもがもっている4つの権利
- 生きる権利
たたかれたり、ひどいことを言われない
- 育つ権利
元気に、健康に毎日をすごして成長する
- 守られる権利
保護者から育てられる、守ってもらえる
- 参加する権利
自分の意見を言う、話を聞いてもらえる
おうちのことや友だちのことで悩んでいませんか?ひとりで悩まないでまわりの誰かに相談しましょう。
こども電話相談 倉吉児童相談所 0858-22-4152
保護者の方へ
育児や、しつけ、子どもとの関わり方などで悩んでいたら・・・
「しつけ」と「体罰」は違います。
「しつけ」とは、子どもの人格や才能などを伸ばし、社会において自立した生活を送れるようにすることなどの目的から、子どもをサポートして社会性を育む行為です。
「体罰」とは、子どもの身体に何らかの苦痛を引き起こし、または不快感を意図的にもたらす行為(罰)です。体罰をすることは法律で禁止されています。
こんなことしていませんか?
何度も言葉で注意したけど言うことを聞かないので、ほほを叩いた
いたずらをしたので、長時間正座をさせた
宿題をしなかったので夕食を与えなかった
すべて体罰です。
もし今、虐待しそうだと思ったら
子どもを虐待しそうになってしまったら、気持ちを落ち着かせて冷静になることが大切です。子どもから離れて部屋の外に出てみたり、大きく深呼吸してみましょう。
そして自分だけで思いを抱え込まず、電話相談するなど助けを求めましょう。
地域のみなさん・まわりの方へ
まわりに虐待を受けたと思われる子どもや、子育てに悩んでいる保護者がいたら・・・
子どもや保護者のこんなサインを見落としていませんか?
子どものサインの例
- 髪の毛、顔、手足が不潔でにおいがする
- 季節に合わない衣服や不潔な衣服を身につけている
- 身体に不自然な外傷、あざ、やけどなどがみられる
- 表情が乏しい、無表情、笑わない
- 年齢不相応の性的な言葉や行為がみられる
- 他者との身体接触を怖がる
- 特に病気ではないのに極端にやせている
- 不自然な時間に外にいることが多い
- 脱水症状や栄養不足がみられる
保護者のサインの例
- 大声で怒鳴ったり叱ることがあり、たたく音や叫び声がする
- 地域や親族との交流がなく、孤立している
- しつけと言って殴る、蹴るといった行為がみられる
- 子どもがケガをしたり病気になっても、医者に診せようとしない
- 先生、保育士、他の親との接触を避ける
- 子どもの外傷ややけどについて、不自然な状況説明をする
- 妊娠や出産を喜んでいない
児童虐待とは?
保護者が、子どもの心や身体を傷つけ、子どもの健やかな発育や発達に悪い影響を与えることを指し、法律では以下の4種類に分類されています。
身体的虐待
子どもに暴行を加えること。首を絞める、殴る、叩く、蹴る、投げ落とす、タバコの火を押し付ける、熱湯をかける、戸外に締め出すなど生命・健康に危険のある行為。
性的虐待
子どもにわいせつな行為をすること・させること、子どもへの性的行為の強要・教唆、性器や性交を見せる、ポルノグラフィの被写体などに子どもを強要するなどの行為。
ネグレクト
著しい減食、長時間の放置、保護者の監護を怠ること。
重大な病気になっても病院につれていかない、乳幼児を家に残したまま度々外出する、乳幼児を車の中に放置する、適切な食事を与えない、極端に不潔な環境の中で生活させるなど保護の怠慢や拒否により健康状態や安全を損なう行為。
心理的虐待
子どもの心を傷つけるようなことを繰り返し言う、無視する、他のきょうだいとは著しく差別的な扱いをする、配偶者やその他の家族などへの暴力・暴言を見聞きさせるなど心理的外傷を与える行為。
児童虐待は社会全体で関わり、解決していくべき課題です
虐待は、どこの家庭でも起こりうるものです
「こうしなければならない」「こうでなければならない」というプレッシャーが保護者を追いつめ、完璧な保護者になろうとして、うまくいかずに、子どもに当たってしまうことがあります。パートナーが育児を分担してくれない、親しく相談できる人がいないなど、現代社会が抱えている問題が背景に潜んでいることもあり、児童虐待はどの家庭でも起こりうることだと言えます。
子育てはいろいろな人の力とともに
子どもを育てるうえでは、支援を受けることも必要です。町が提供する子育て支援サービスなどを積極的に活用しましょう。
子育ての大変さを保護者だけで抱えないように、少しでも困ったことがあればまずは相談しましょう。
子育て中の保護者に接するみなさんで、子育て中の保護者が孤立しないようにサポートしていきましょう。
ひとりで悩んでいないで、すぐにお電話を!
1本の電話が、子どもを、保護者を救います。
児童相談所虐待対応ダイヤル 189 ※通話料無料
児童相談所虐待対応ダイヤル189とは
虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号です。
児童相談所虐待対応ダイヤル189にかけるとお近くの児童相談所につながります。
通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は守られます。
子ども自身も相談(通告)することができます。
189にかけるとどうなるの?
通告・相談を受けた児童相談所は、子どもの安全を確認し、緊急性の有無を判断し、援助方針の決定と子ども・保護者への支援を検討します。
北栄町子育て世代包括支援センター
0858-37-3224(平日8時30分~17時15分)
児童家庭支援センターくわの実
0858-24-6306(平日8時30分~17時30分)

オレンジリボンには
子ども虐待を防止するという
メッセージが込められています。