11月25日(土曜日)、ほくえい未来ト-ク2023 ゼロカ-ボンワークショップ 第2回 を開催しました。
運営 EPOちゅうごく(特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター)

あいさつ

北栄町環境エネルギー課の杉本裕史課長から、ほくえい未来トーク2023の趣旨を説明すると共に、脱炭素ロードマップの実行に向けて呼びかけました。

あいさつ1

第1回の振り返りとぺちゃくちゃタイム

第1回にて参加者から出た質問(太陽光発電の実情や収益について)に関して、株式会社エナテクスの高橋氏から太陽光発電の実情について情報提供していただきました。
その後、グループ内で参加者同士の自己紹介や第1回の宿題(家庭での脱炭素の実践&身の回りにある北栄町の脱炭素の取組を探す)の結果を共有しました。
太陽光発電情報
<太陽光発電について説明内容>
FIT(固定価格買取制度)も関係するが、一概に儲かるというものではない。初期投資をふまえると6~7年でペイできる。事業者の省エネ診断などを行っているが、全ての電気代を賄うというよりも、高騰化する電気代をカバーするなどの経営を行うことができる。

セッション1「脱炭素地域づくりを描こう」

(1)脱炭素地域づくりの視点共有

(1)自助・共助・公助の視点からの脱炭素地域づくり
社会の仕組みを脱炭素地域づくりに置き換えて、「自助:家庭の脱炭素」「共助:脱炭素地域づくり」「公助:計画、補助金など」の視座を持つことと、Doingである脱炭素地域づくり(ゼロカーボン)だけでなくBeingとしての豊かな暮らし(持続可能な地域)を意識する視点を説明しました。

(2)市民主体の地域づくり
公益財団法人とっとり県民活動活性化センターの寺坂氏から、鳥取県内の市民活動及び支援活動について紹介していただきました。
地域づくり1 地域づくり2
<紹介内容>

  • とっとり県民活動活性化センターは、鳥取県内のボランティア活動、地域づくり活動、MPOO活動を総合的に支援している。
  • とっとり県民活動活性化センターが発行している情報誌「てとりvol.19(2023年10月)」では、新たな地域づくりの提案をテーマに、北栄町の「あつまらいや北条」を取材紹介した。
  • この会場(北栄町大栄農村環境改善センター)で12月に「中部ハイスクールフォーラム2023」が開催される予定で、県内各地の高校生がプレゼンする、若い世代も地域づくりに取り組んでいる。
  • 地域づくりでは、持ち寄ることと楽しむことを大事にしてほしい。
(2)脱炭素地域づくりの課題抽出

北栄町環境エネルギー課から、2050年北栄町脱炭素ロードマップの概要を説明すると共に、実行していく上での4つの課題「課題1.住宅・建物の老朽化(省エネ改修への意欲、建て直し・新築件数)」「課題2.電気自動車の普及(車種 (軽トラ・軽バン)、充電インフラ)」「課題3.太陽光発電(建物の設置強度・使用見込、野立てできる土地)」「課題4.専門人材集団の育成(北栄町の再生可能エネルギーを理解し、暮らしを豊かにする方策を考え、町や議員を説得し市民と共感しあえる)」を提起しました。

課題提起1 課題提起2

セッション2「脱炭素地域づくりを実現しよう」

(1)脱炭素地域づくりの課題解決のアイデア出し

The SDGs Action Cardgame X(クロス)を活用して、2050年北栄町脱炭素ロードマップに向けた4つの課題について、グループで課題解決のアイデアを出し合い、次年度以降に実行していきたいアイデアに投票しました。
グループワーク1 グループワーク2 グループワーク3

グループワーク4 グループワーク5 グループワーク6 グループワーク7 グループワーク8

<グループワーク「家庭における再エネ・省エネを探究しよう」の結果>
課題1.住宅・建物の老朽化
*省エネ改修への意欲
*建て直し・新築件数

区分 【リソースカード】と活用アイデア
 Aチーム  【結婚】今後コンパクトシティが進み、ZEHタイプの家を建てるために、結婚する人向けの補助金(新婚向けZEH・CEMS)
【レンタル】借家、若い人はマイホームがいらない、町が建ててくれるところに安く住みたい(激安マイホーム・借家)
【ロボット】電気を家ごと、町ごと、ロボット・AIが管理して省エネ、CEMS:コミュニティ・エネルギー・マネジメント・システム(再エネ完備&全自動省エネ管理)
【スマホ】断熱の見える化(数値化)
【メディア】発信
【飛行機】住宅を飛行機なみに機密性を高める

課題2.電気自動車の普及
*車種 (軽トラ・軽バン)
*充電インフラ

区分   【リソースカード】と活用アイデア
 Cチーム 【建築】インフラ込み新築、野立ての充電器
【時計】充電時間を短くバッテリー交換式
【AI】充電できるタイミング・場所を教えてくれる
【ファッション】インフルエンサーが使用してお試し発信
【おもちゃ】EV・充電器のおもちゃやプラモデル
【本】良さを広める

課題3.太陽光発電
*建物の設置強度・使用見込
*野立てできる土地

 区分 【リソースカード】と活用アイデア 
 Aチーム 【農家】ソーラーシェアリング、農地で太陽光するには許可がいる、農作物を作る上に太陽光パネル設置を抱き合わせで提案する、農作物生産×太陽に合わせて動く太陽光パネル
【ドローン】設置強度を測る仕組み(簡単にわかる)
【ファッション】奇抜なファッションしている作業員をドローンで感知して発信
【おもちゃ】太陽光発電所制作会社をつくる、町民限定でファンドにして利回りが高い配当にする(町民現地ファンド・利回り7%)
【有名人】アイデアの宣伝・PR
【家具】町内の家具業者が再生可能エネルギーを使った家具を売り出す、カーボンフットプリントゼロの家具
 Bチーム 【AI】立てられる土地を見つける
【レンタル】買えなくても借りることで設置
【料理】太陽光エネルギーしか使えない
【飛行機】太陽光エネルギーで飛行できるパネルで、空港で利用できるエネルギーをまかなう、飛行機ハウス
【アニメ】収益で柱の強度UPとPR
【温泉】使えなくなった温泉の土地を利用する 
 Cチーム 【農家】ビニールハウスにPV(太陽光発電)を載せる
【結婚】宅地を潰して野立て、空き家を潰す
【家具】テラスのイス・テーブルにパラソルをのせる
【ドローン】土地探し
【SNS】PV(太陽光発電)カフェ・ホテル、その恩恵を発信
【スマホ】PV(太陽光発電)の近くで無線で充電できる

課題4.専門人材集団の育成
北栄町の再生可能エネルギーを理解し、暮らしを豊かにする方策を考え、町や議員を説得し市民と共感しあえる

区分  【リソースカード】と活用アイデア 
 Bチーム 【メディア】専門知識が学べるSNS・TV・アプリ
【SNS】学べる場所を発信する
【おもちゃ】カードゲームなど子どもの頃から興味を持つ
【花】花の農家からゼロカーボンに役立つ花づくりを通した専門家
【eラーニング】伝える講義やイベント
【人工衛星】通信手段の一つ

ぺちゃくちゃタイム

グループ内で第2回の気づきや感想を意見交換し、それを全体でシェアしました。

<参加者の感想>

  • 農地への太陽光はハードルが高いので、そこに家を建てて宅地に太陽光を設置すればよいというアイデアを思いついた。
  • 今回の経験で色んな意見を耳にして視野が広がったので活用していきたい。
  • 普段は学校で学んだ知識を活かすことが求められるが、今日はたくさん意見交換して初めて知ることが多かった。また参加したいです。