余った農薬、古い農薬を水路や川に流してはいけません!!

 

【用水路で魚が死亡】

 令和3年6月20日(日曜日)~21日(月曜日)に北尾から曲の用水路において、一度にたくさんの魚が死亡する事態が発生しました。体長30~40cmのコイ、フナ、ナマズなど数十匹ほか無数の雑魚が用水路に浮かび上がっている状態でした。
【回収処分・調査開始】

 水利日程の緊急性から役場と北条水系土地改良区職員によって回収し処分しました。また、この日から用水路の採水を烏取県衛生環境研究所(湯梨浜町南谷)が始めて水質の分析を複数日にわたり実施しました。
回収と処分の様子

 魚の回収と処分の様子【注意!】クリックすると画像を拡大します。

【調査結果】

【用水路の水質】
 分析の結果、使用・販売等が禁止されている農薬の成分を検出しました。魚の死因については、検出された農薬が用水路に流出したことによる可能性が高いと考えられています。

【検出農薬】
 検出した農薬成分は平成24年から販売・使用を禁止されている「エンドスルファン」で、濃度は0.18㎍/Lでした。

【日常生活に影響ない】

【人への健康影響はありません】

 検出した農薬の濃度0.18㎍/Lについては、人間が毎日摂取しても健康影響が出ない基準の1500分の1程度で、日常生活には影響ないものと判断しています。

【農薬処分を適正に】

【わずかな量でも】
 農薬(除草剤、殺虫剤、殺鼠剤等)には、人間に強い影響はなくとも、魚や昆虫などの水生生物への毒性が強いものもあります。たとえわずかな量であっても、側溝、用水路、川等に農薬を流してしまうと、今回のような魚の大量死を引き起こしてしまう恐れがあります。また、その毒性から、古い農薬には、現在は使用・販売等が法令で禁止されているものもあります。
【JA等に相談を】
 農薬は正しく使し、適切に処分しましょう。たとえ余ったり古くなったり、不要になったりしても、絶対に農薬を用水路や川に流してはいけません。処分方法がわからない場合は、農薬の販売店、最寄りのJAまたは県窓口に相談してください。

【相談、連絡先】

鳥取県中部総合事務所・北栄町
農薬の適正使用に関すること:県倉吉保健所 生活安全課 ☎23-3157
水質に関すること:県環境建築局 環境・循環推進課 ☎23-3279
その他町内の農薬・環境に関すること:北栄町産業振興課☎37-3152 環境エネルギー課 ☎37-3116