北栄町国民健康保険運営協議会会議録(平成21年度第3回)

日時

平成22年2月23日(火曜日) 午後7時25分~9時10分

場所

北栄町役場 第1会議室

出席者

 遠藤 玉恵会長
竹歳 邦安委員、津島 稔委員、田中 陽子委員、岡本 恒之委員、石川悦子委員
(説明のための出席者)  
健康福祉課長 手嶋俊樹
国保医療係長 吉田千代美
 

会議に付した事項

別紙資料のとおり    資料1  資料2
 

会議の要旨

開会
 午後7時25分

(課長)お忙しいところお集まりいただきありがとうございます。
今日は大きなテーマを2つ、補正と来年予算について皆さんのご意見を賜りたいと思いますので忌憚の無いご意見をお願いします。
任期が新たになりましたので、会長・副会長を選任していただきたいと思います。

(委員)前任期の会長と副会長に引き続きお願いできればと思います。
 本人了解

(会長)みなさんのご協力をいただき務めたいと思います。

(副会長)どうぞよろしくお願いします。

(会長)国民健康保険の状況について事務局の説明をお願いします。

(事務局)<資料1>
平成21年度北栄町国民健康保険事業の状況について説明。
《被保険者数》《国保税》《軽減世帯》《短期証資格書》《国保財政》
《基金》《医療費》
本年度疾病別分類を行いまいした。結果分析の途中ですが、北条地区は腎不全、大栄地区は高血圧性疾患、この高血圧性疾患が要因と見られる心疾患と脳血管疾患の割合が多くなっています。

(委員)医療費に関して高齢化はもちろんですが、ほうっていれば医療費はどんどんかさんでいきます。自分の体は自分で治さなければいけないという意識があまり感じられない。そのあたりが医療費のかかる原因だと思います。もう少し自覚して放っておく傾向を何とかしないと医療費はどんどんかかると思います。

(委員)血圧が高い人もそうですが、糖尿病の人は血管がボロボロになりますので国はその辺を考慮して特定健診を始めたのですが住民の意識はなかなかそこまでいっていないと思います。

(委員)50代世代は意外と我慢するのでかかりつけの病院をもっていないので病気なったときはどこの病院に行っていいか判らない人が多いのですが。

(委員)健診や年一回人間ドックに行くことで健康に対する意識が上がってきていますが、そういった時に単に数値が高い低いという表面的なことでは無くて説明を受けるチャンスだとか病気に対する自分自身の自覚を高める機会を増やすことが重要です。

(委員)かかりつけ医院を持つことがわからないです。調子が悪くてもなんとなく若さで乗り切ってしまいます。

(委員)がんで言えば60代50代70代の順で多いですが、悪くなってから病院に行くよりも早期の段階で治療しておけば医療費も安く済みます。調子が悪いと感じた時点で診てもらえば医療費はあまりかかりません。かかりつけ医はあった方がいいと思います。

(事務局)早期発見早期治療のお話がありましたが、資料の8・9ページに今年度の特定検診の受診率を載せています。何れの地区につきましても受診率が下がっています。21年度につきましては病院での個別健診を3月末までのばして未受診の人には勧奨通知を出しました。

(委員)町の目標はいくらですか。

(事務局)21年度は40%です。

(委員)病院で個別健診を受けられるようになって受診率は上がりますか。

(事務局)上がってきます。

(委員)病院にかかっておられる人は検査しているから特定健診は関係ないよと思っておられる人はいると思います。国の方針と本人の意識がぜんぜん違っていると思います。

(委員)医療機関としては国と本人さんの意向両方わかりますので本人さんの負担が無ければ両方やってもいいかなと思います。

(委員)受診率が高いのに医療費がかかるというのは受診後の対応がうまく出来ていないのではないかと思いますが。受診で高血圧の予備群の人に対して保健師さんとか食生活改善推進員の方の指導も重要になってきます。運動、食事、最後に薬ですからその辺の連携が大切ではないでしょうか。

(課長)来年度健康サポーターを養成する事業をモデル事業としてやります。これは行政と住民との中間的なところで住民の意識を変えるために行政と住民との中間どころの方に少しがんばっていただいて裾野を広げていく事業です。平成22年度は何とか住民さんのほうからもアプローチしていただけるやり方を試みてみます。

(委員)地区の保険推進委員と同じ役割ではないですか。

(課長)ちょっと違います。地区の健康推進委員さんは毎年替わられますが、そうではなく、無報酬で取り組んでいただけるボランティアの方を育ていく取り組みです。

(委員)町のホームページを見て健康ほくえい計画というのを知ったのですが、あれは効果があったのですか。

(課長)健康ほくえい計画はダイジェスト版が配ってあり、すべての事業はこの計画をもとにやっています。一昨年の8月に町民大会をやりましたが、これを元に発表させていただいた経緯もあります。

(委員)保険税の徴収率が下がってきているとの事ですが、ほかの税収も下がっているのではないですか。それに加え来年は納税組合が解散されるとの事でさらに収納率が下がるのではないですか。

(課長)上がる要素といえばコンビニで納付できることです。

(委員)納税組合があったからこそ収納できていた部分があると思うので来年はかなり厳しいのではないでしょうか。滞納分はきちんと入ってきていますか。

(課長)例年滞納分は30%くらい入ってきます。

(委員)来年度は徴収回数が変わるそうですが国保はどうですか。

(事務局)国保は変わりありません。
 
(会長)次の補正予算の説明をお願いします。

(事務局)補正予算第4号について説明。

(会長)運営協議会として補正予算についてはこれでよろしいでしょうか。
 委員了承

(会長)次は北栄町国民健康保険当初予算について説明をお願いします。

(事務局)歳入の不足を税で補うか一般会計から繰り入れるかその両方で補填するかの三案を載せております。

(委員)昨年税を上げたばかりなので住民の理解を得られないでしょう。

(委員)毎年税を上げるのはかなり無理があると思いますが、町にお金が無ければ受益者負担として税を上げることも仕方ない面はあると思います。

(委員)基金が全くない現状では、医療費が上がっていけば一般会計で補填されない限りは毎年でも税を上げなくてはならないということは理解できますが、町民に説明するのに昨年税を上げたのに、また今年も税を上げることになり毎年上がるのではないかとの不安を与えることになると思います。

(委員)低所得者の方がかなり多いですし、負担増は難しいところがあります。収入が無くなった人が国保に入られることになるので税収は伸びないでしょう。

(委員)社会情勢が高齢化で医療費が伸びるという昔とはぜんぜん違う状況にあります。一つの町単位では難しいやはり後期高齢者のように県単位で運営していくのが望ましいですね。

(会長)運営協議会としては一般会計から不足分すべて繰り入れもらうように要望を出しますかそれとも少しでも税で補うように意見を出しますか。

(委員)今年度に限っては一般会計で繰り入れて、次の年は税を上げるかどうかの議論をするべきだと考えます。
 全委員頷く

(会長)そのほかご意見はございませんか、無いようでしたら第3号議案の平成22年度一般会計予算案は不足分を一般会計の繰入で補うという答申でよろしいでしょうか。
 全員了承

(会長)そのほか事務局から何かありますでしょうか。

(事務局)来年度若干の制度の改正がありますので資料2を基に説明させていただきます。《資料をもとに説明》

(課長)町報に私は血圧ナースを掲載しておりますのでご一読ください。
そのほかいろいろと健康にかかわることも載せますのでご覧ください。
(会長)長時間にわたるご審議ありがとうございました。

閉会
 午後9時10分
 
 

北栄町国民健康保険運営協議会会議録(平成21年度第2回)

日時

平成21年8月20日(木曜日) 午後7時30分~9時

場所

北栄町役場 第1会議室

出席者

遠藤玉恵会長

津島 稔委員、田中 陽子委員、岡本 恒之委員、竹歳 邦安委員

(説明のための出席者)

健康福祉課長 手嶋俊樹 

税務課長 松井慶徳

国保医療係長 吉田千代美

 

会議に付した事項

     別紙資料のとおり(PDF)資料1 資料2  資料3

 

会議の要旨

開会

 午後7時30分

(課長)第2回国民健康保険運営協議会を開かせていただきます。

新たに公益代表として竹歳邦安さんに委嘱させていただき、快く受けていただきました。お世話になりますが、よろしくお願いします。

 

(会長)協議事項の(1)国民健康保険条例の改正について説明をお願いします。

(事務局)今回の条例改正は出産育児一時金の見直しについてです。健康保険法施行令の一部改正に伴い、出産育児一時金の支給額35万円を平成21年10月1日から平成23年3月31日までの出産について、暫定措置として4万円引き上げ、39万円とするものです。

  • 財源について説明
  • 出産育児一時金の直接支払制度の導入について説明

(委員)前回の産科医療補償制度が始まった時に3万円の上乗せ分は国が負担して町の持ち出しはないと聞いていますが。

(事務局)3万円を含めた38万円の3分の2が一般会計からの繰入です。

(委員)この3万円は対象となる医療機関を受診した場合のみ支給されるものということですが、38万円プラス4万円が一律ととれるように思いますが。

(事務局)出産育児一時金はあくまでも35万円で、今回の改正で4万円引き上げて39万円にするというものです。産科医療補償制度に加入している医療機関で分娩された場合に3万円の上乗せして42万円になるということです。

(課長)現在は少子化対策の一環として妊娠から出産までの期間の妊婦健診も補助がありますし、また出産自体費用も被保険者にほとんど負担がないようになってきています。

(会長)(2)平成21年度北栄町国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)について説明をお願いします。

(事務局)資料2について説明

  • 補正予算第3号について説明
  • 高額療養費特別支給金について説明

(委員)予備費を9万4千円崩しただけでまかなえるということは、制度が変わる部分については国の負担があるということですね。


(事務局)今回の改正した部分には国の負担もかなりあります。


(会長)(3)北栄町国民健康保険税減免取扱要綱について説明をお願いします。


(事務局)資料3について説明。

現在の社会情勢を考え7月27日に見直しをして作成したものです。

会社をリストラされた方など失業者を対象に国保税の減免措置を行うというもので、リストラにより失業された方、またそれに限らず自営業者の休廃業の減免措置を定義したもので、従前の世帯員の疾病また災害などによる減免措置とあわせておこないます。


(会長)協議事項というようになっていますが、報告ということでとらえます。


(委員)こういう制度は大変いいと思うが、住民には周知してありますか?


(事務局)今回の第1期国保税の通知を発送した中にチラシを同封しています。


(委員)国保への国からの支援の継続が決まったと報道で聞いたのですが、今年度で切れるというのは具体的にどういう支援ですか。


(事務局)18年度から4年間ということで行われている支援で、一つは高額共同事業です。県単位で国保連合会を中心にやっている事業で、拠出金を出し合い、高額医療費に対して交付金を受け取る保険のような事業ですが、拠出金の2分の1を国、県から支援してもらっています。その他も保険者に対し財政支援という形で国、県からの支援がありますが、それが今年度で切れるということで、全国のブロック単位で意見集約されているところです。


(委員)納税組合に対する補助についてですが、口座振替されているのに団体に入っていて補助金が交付されるのは不合理だと思うのですが、見直しはされないのですか。


(課長)納付率に応じて1世帯あたりいくらというふうに助成しています。今後見直しも検討しています。


(会長)6番その他についてお願いします。


(事務局)資料に平成20年度決算と21年度になってからの4ヶ月間の医療費状況を添付しています。

21年度4ヶ月が経過した時点での医療費状況ですが、例年この時期は医療費が最も少ない時期なのですが、今年度は全体の件数も伸び、金額も月平均で1千万から2千万円程度、また高額も昨年度と比べると一月につき2百万円多くかかっており、今後が心配されるところです。

30万円以上、80万円以上の医療費もかなり多く、分析したところでは、透析患者が昨年度中ごろから増えていること、また高額な疾病はガンの患者が目立っています。


(委員)これだけ増えて予算的には大丈夫ですか?


(事務局)今現在で平均の予算を上回る医療費になっていればこの予算では間に合いません。特に高額が気になります。


(課長)単年度の収支では、合併後毎年赤字です。この状況をどう打破するかで、緊急経済対策事業で、医療費・疾病分析をしています。年齢別、地域別、性別などの分析で、地域性があるかを分析することにより、今後の保健指導にも役立てることができると考えています。

また、後発医薬品を使用することによって、どれだけの差額がでるかなどの分析を行い、医療費削減を早急の課題として取り組んでいます。


(委員)基金はどうなっていますか?基金をあてにして保険料を抑えてきたからこうなっているのではありませんか?


(事務局)合併時には1億1千万円ありましたが、その年に8千万円を取り崩しており、その後昨年度残り3千万円を全額取り崩していますのでゼロです。


(課長)今回国保税を上げたことで徴収率が落ちないように税務課としても徴収に努力しているところですが、更に体制を強化して取り組んでいきたいと思います。


(委員)ジェネリック医薬品ですが、医療現場でどの程度患者さんが希望を言われていますか?


(委員)新薬が10年以上経っていろんな薬品メーカーが同じ成分でということで何社も作っていますが、中身はよくわかりません。同じと言っても全く同じものではありません。現場の声は吸い上げられていない。使う側としては不安です。ジェネリックはどんどん使いましょうと言っても全体の1割か2割程度。本当に効くいいものであれば100パーセントになっているはずです。


(委員)患者さんが意思表示をすればジェネリックにしてもらえますか。


(委員)症状によって効くものもあります。ただ、新薬は20種類以上の検査をするが、ジェネリックは1種類の検査のみです。 患者さんにはそのあたりの説明もしてから処方します。


(事務局)ジェネリック医薬費は保険者だけでなく、本人にとっても一部負担金を抑えることができるメリットがありますので、できるだけ推進していきたいと思っています。


(会長)条例の改正、補正予算ともに意義なしということで、本日の協議会を終了させていただきます。

 

長時間にわたるご審議ありがとうございました。

 

閉会

 午後8時50分             



 

第1回 北栄町国民健康保険運営協議会

資料(PDF)

日時

平成21年5月22日(金曜日)19時30分~21時00分

場所

役場大栄庁舎 第1会議室

出席者

神宮 弘幸 会長、津島 稔 委員、田中 陽子 委員、石川 悦子 委員、遠藤 玉恵 委員、岡本 恒之 委員

(説明のための出席者)
健康福祉課長 手嶋 俊樹
税務課長   松井 慶徳
国保医療係長 吉田 千代美

開会

あいさつ

平成21年度国民健康保険税率について協議をお願いする。

自己紹介

平成21年度国民健康保険税率について

  • 平成20年度決算見込、医療費の推移(資料1)について説明
  • 平成21年度国民健康保険税率について(資料2)(資料3)について
    説明(資料2)案(4)を提案

主な意見及び質疑

  • 1月に心臓の手術で高額になっていてその差額が3,700万円だが、もしこの月が平均くらいだったら基金の2,900万円は取り崩さなくてもよかったのか
    ⇒1月分だけでなく、12月分も平均よりも1,000万円ほど請求が多かったので、ギリギリか結果的に全額ではないにせよ取り崩す結果になったかもしれない。
    20年度会計は前年度繰越金が4,000万円あった状態での財政運営だったので単年度では赤字。
  • 案(4)で提案されているが、0.9%アップではすぐにまた税率を上げなければならなくなるのではないか。毎年上げるよりも案(5)の1.2%アップくらいにしておいた方がいいのではないか。
    ⇒医療費全体が減ってくることも考えられないこともないが、医療費の推移を見ても減額になることは考えにくい。被保険者の税金の上がり感があまりにも負担になりすぎないようにと協議のうえ提案した。
  • 今までの北栄町の税率の推移はどうなっているか。
    ⇒合併後18年度に北栄町としての税率を決め、19年度に応益割合の調整し、その後は変えていない。
  • 基金が北栄町は20年度でゼロということだが、どのくらい積まなければならないものか。また今までの基金状況は。
    ⇒不測の事態に対応できるように北栄町だと約2億円程度。合併時に1億あったが、17年度に8千万円取り崩し、その後は利子を積み立てたのみ。20年度歳入不足が生じたので全額取り崩すこととした。
  • 現在の応益割合はいくらか。 
    ⇒現在の税率でみると、介護だけが57,5%と55%を超えている。介護には必ずしも55%以内にしなければならないというきまりはないが、応益部分に負担がかかっている状態。提案した案(4)の試算では、医療分49.3%、後期高齢分50.7%、介護分52.3%と範囲内に入り、なおかつなるべく50%に近くなるようにバランスをとった。
  • 一般会計からの繰り入れに上限があるのか。 
    ⇒交付税対象になる繰入金(法定繰入金)には規定はあるが、法定外繰入にはここまでといった規定はない。ただし、一般会計は国保世帯以外の方からの税金。国民健康保険の財政は被保険者の負担する国保税と国庫支出金でまかなうのが原則とされている。
  • 国保財政となぜ税を上げなければならないのかを一般の人にわかりやすく説明し、その過程を得てからでないと町民は納得しない。まずは基金がないということを前提に説明が必要。
    ⇒町報7月号でのお知らせとホームページでお知らせしていきたい。この運営協議会のこともホームページでお知らせする。
    ⇒北栄町は全国と比べて特に心疾患と脳血管疾患が多い。予防に重点を置いて、生活習慣を改善していくため、平成21年度健康福祉課を中心に高血圧対策に取り組む。普段からの血圧の管理を習慣づけ、生活習慣を改善していき、医療費を抑えることにつなげていきたいと思っている。
    子どもの生活習慣を改善していく手立ても考えている。既に小中学生へのアンケートを行っており、脂質検査や高血圧対策もしていく。すぐに医療費が減ることにはつながらないかもしれないが、できる改善からしていく。
    ⇒健診の受診率を上げることも大切だが、どれだけ保健指導していけるかがこれからの課題。もっと機会を捉えてアピールしていかなければならないと思っている。
  • ウオーキングマップの作成、万歩計を格安で斡旋する、基準を決めて一定以上歩いている人にはプレゼントをするなどいろいろアイデアをたくさん出して実践してほしい。
  • 動機付けが必要。医療費がかかるということをいいきっかけにして健康づくりに取り組んでほしい。