今回は、江北の北野神社を紹介するわよ。

 

 江北村の産土神(うぶすながみ:土地の守護神)で、創建は養和元年(1181年)と伝えられているわ。

天正9年(1581年)に因幡国鹿野城主となった亀井玆矩(かめいこれのり)公は、天神信仰に篤く、約330m四方の土地を献じて家臣の磯江平内に命じて社殿を造営させたのよ。玆矩公は島根県津和野に移封された後も、鹿野に墓参りするために帰ると、その途中に北野神社に参拝したと言われているのよ。

神社が創建された時からここの地名を「天神山」、この下を流れる川を「天神川」と呼ぶようになったのよ。

 

 天神川は天神山の岩にぶつかって東に向かい、橋津川に合流して日本海に注いでいたんだけど、鳥取藩は明歴から寛文(1660年前後)にかけて、岩盤を砕いて開削し、川筋を北に付け替える大工事を行ったのよ。

昭和9年(1934年)大洪水の後、昭和26年(1951年)に現在地に社殿を移転し、堤防を直線化するなどの大改修が行われたのよ。

しかこ

本殿は小振りだけど、細かく緻密な彫刻が施されているのも必見よ!