鳥取県の特定健診対象者は、運動習慣がないことが特徴で、これは北栄町でも同じです。

 運動不足は、生活習慣病の要因の一つで、その後の高齢期においてもフレイル(健康と要介護の間で、加齢とともに筋力や心身の活力が低下し虚弱な状態のこと)につながると言われています。

 そのため、「身近に」「手軽に」できる運動を町民のみなさんへ提供することで、働き世代から運動習慣を定着させるため、「働き世代の健康づくり企画」に取り組みます。

【第1弾】「江府町長×北栄町長」の実施について(報告)

1.目的

 町長が継続した運動を実践し、効果を実証することで、働き世代の運動習慣の必要性を町民のみなさんに啓発するために行います。

2.方法

 北栄スポーツクラブの山根氏(健康運動実践指導者)の監修のもと、手軽に身近で効果のある体操を作成し、町長が継続して体操に取り組みます。運動習慣の評価としてインボディ(体組成計、両手・両足・体幹の5か所を部位別に筋肉量、脂肪量等を計測する)を活用します。

 また、同じく健康づくり事業にインボディを活用している江府町と連携し、江府町長との運動効果の比較を行います。

3.実施内容

(1)目標

 体重を半年で3kg減らす

(2)実施期間

 令和7年2月4日~8月26日

(3)取り組み内容

   1)いいね!北栄町体操!(10分程度、2~3回繰り返す)

   2)毎日20分以上歩く                                     

   3)飲酒量を減らす(1合まで)

   4)就寝前に柔軟体操を毎日5分行う

   5)毎朝、体重を測定する(途中で追加)

   6)サポーター職員と体操を実施した日に、「私のプラン」(自己評価)を記入

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4.評価

(1)方法

    1)初回 2月4日 2)中間 5月2日 3)最終 8月26日

    ※1)初回、3)最終:新体力測定とインボディ測定を江府町長と共に実施

     2)中間:各町にてインボディ測定他を実施

(2)結果

    体重 -5.2kg    筋肉 -0.2kg    体脂肪量 -0.5kg

(3)まとめ

   インボディ測定において、筋肉量を維持した状態で脂肪が減少することで、体重減少につながりました。部

  位別に脂肪量をみると偏りなく脂肪量が減少していたので、バランスが良い状態で落とすことができました。

   新体力測定では、下がっている項目もありますが、総合得点としては上がっていました。また、日常生活動作

  チェックでは、肩回りの柔軟性が改善されていました。

        このことから、運動の取り組みとしては効果があったのではないかと考えます。特に、肩回りに関しては、

  体操に肩関節を動かす動作が多く、効果的であると考えます。

   また、町長と一緒にサポーター職員も体操を行ったことで仲間意識も高まり、忙しい町長のスケジュールに

  おいても、日々の取り組みを継続する後押しになったと思われます。

   初回においては、各種メディアからの発信効果もあり、町民のみなさんにも注目していただき、運動習慣の

  関心につながりました。

 

5.今後

   更に働き世代への運動習慣の定着に向けて、役場職員でも取り組みを行い、効果検証を行います。

   また併せて、町民のみなさんに対しても今回の町長の取り組み結果を広報し、気軽に体操に取り組むことを

  きっかけに、「健康」への意識づけができるよう、健康講座、各種教室等で紹介していく予定です。

 

啓発資料 取り組み前後比較.pdf(513KB)

体操3番完成版チラシ 令和7年9月10日更新.pdf(546KB)