東高尾観音寺には、国の重要文化財(国指定)2体、県指定11体、その他合わせて合計45体の仏像が
安置されている。
国の重要文化財に指定されているものは、「木像千手観音立像」と「木像十一面観音立像」の2体で、
それぞれ平安初期~平安中期と平安後期の作と推定されている。
木造千手観音立像は高さ1.9メートルで桧の一本彫り。地方的な作風ながら、優秀な仏師による作品と
見られる。もう一方の十一面観音立像は高さ1.59メートルで桧の一本彫り。木像千手観音立像よりも温和
な出来で、木造特有の味わいをとどめている。
これらの重要文化財の2体は、東高尾観音寺の鉄筋コンクリート、高床式の近代的な収蔵庫に収められて
いる。
また、瀬戸観音寺にも県指定の木像十一面千手観音立像1体が安置されている。