平成28年度新たに取り組む 民芸実習館活用講座「木版画にチャレンジしよう!」を、平成28年5月26日(木曜日)、講師に日本板画院 同人(鳥取県美術展覧会審査員) わたり 弘子さん をお迎えして開催しました。

1(わたり先生あいさつ)

 

 今回は、第1回目ということで、わたり先生より木版画の紹介から、今回取り組む2色刷り木版画の製作工程について説明を受けました。

「第1回 下絵を描こう!」

 (1)図柄の選定 (2)トレーシングペーパーのへの転写 (3)木版(2枚)への転写 (4)色付け です。

2(木版画の紹介・製作工程の説明)

 

 まず、最終的に製作する図柄となる「招き猫」、「ぶどう」、「菜の花」の中から1つ選び、早速、選んだ「絵」を原稿としてトレーシングペーパーに書き写します。

(本来であれば・慣れてくれば、下絵は、自分の描きたいものを描きますが、今回は、木版画を体験するということで、先生が製作した3種類の下絵を使用します。)

3(下絵の転写)

 

 次は、トレーシングペーパーに描いた下絵を、木板にカーボン紙を使用して転写します。今回は、2色刷りということで、全体:黒色で描く木板と、カラフルな色を施す木板の2種類の下絵を描きました。

4(木板への転写)

 

 第1回最後の工程では、2枚の木板の全体に朱色の水彩絵の具で全体に色をつけ(彫刻刀で彫りこんだことがわかるようにするため)、色を施す木板に色鉛筆で描く色を塗り作業を終了しました。

4(色鉛筆での色付け)

 

 今回は、2色刷り木版画ということもあり、下絵作りに時間をかけました。次回第2回は、いよいよ「彫って形にしよう!」ということで描いた木板を彫刻刀で彫りこんでいきます。

 こどものころにやった木版画の彫りこみ作業を楽しみにして参加者は帰路につきました。

 

 次回「第2回彫って形にしよう!」は、6月9日(木曜日)午後1時30分から北条民芸実習館 2階 水墨画室 で開催します。