通信販売でのトラブル

事例1

 雑誌の通販でワンピースを申し込んだ。
写真で見るととてもきれいな色だったので着るのを楽しみにしていたが、届いたワンピースを見てみるとなんとなく色がくすんでいるような気がする。
 雑誌に記載してあった規約には「お客様都合での返品は受け付けません」と書かれていたが、クーリング・オフはできないだろうか。

事例2

 携帯電話に「各種ブランド財布を格安で提供します!」という広告メールが届いた。メールの中にあったURLをクリックすると通販サイトにつながり、そこではブランド財布が定価よりもかなり安い値段で販売されていた。
 ちょうど財布が欲しかったので申し込みをしてお金を振り込んだが、送られてきたのは縫製がかなり雑なコピー商品と思われるものだった。
宅配便の伝票を見てみると外国から送られてきたようだが、返品・返金を求めたい。
 

相談室からのアドバイス

 雑誌やテレビ、インターネットサイトなどを見て契約の申し込みをする販売形態を通信販売といい、通信販売にはクーリング・オフは適応されません。
 返品や返金については各販売業者が設けている返品規約に従います。
返品規約が設けられていない場合は、8日間返品が可能です。(返品費用は消費者負担)

事例1

 規約に「お客さま都合での返品は受け付けません」と記載してあれば返品はできません。
パソコンの画面や雑誌の写真で見る色と実際の商品の色は照明やディスプレイの設定によって違って見えることもあるので注意が必要です。
 ただし、見本の写真と明らかに色やデザインが違う場合は返品ができる場合もあるのでご相談ください。

事例2

 通信販売で商品を購入する場合、現物を実際に手にとって見ることができないので注意が必要です。また、理由がなく定価よりも安価な商品はコピー商品等である可能性が高いので購入しないようにして下さい。
 相手業者が外国にいる場合は返品・返金を求めるのは非常に困難です。
外国の業者が日本国内の業者だと偽って通販サイトを運営している事例も報告されています。
 購入申し込みをする前に、相手が外国の業者ではないか、不自然な日本語が使われていないか、価格が不自然なほど低価ではないか、返品・返金規約をしっかり確認するようにしましょう。

 コピー商品を購入することは犯罪を助長する行為です。
万が一コピー商品を購入してしまった場合は警察に届け出ましょう。
 

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