北栄町シニアクラブでは、平成28年5月9日(月曜日)中央公民館大栄分館において、5月総合学習として、鳥取県教育委員会事務局文化財課 文化財主事 北 浩明さんをお迎えし、「由良台場と鳥取県の史跡を学ぼう!」と題し、ふるさとの史跡を通じて文化や歴史について学びました。

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 講演では、「台場」は江戸時代末期の激動の十数年間における諸外国からの防衛を目的に築いた海岸砲台で、全国で1,000箇所以上造られ、その中でも「由良台場」は鳥取藩で作られた全9箇所のうちの一つで、当時の由良地区にあった藩倉(藩の年貢米蔵)を防衛するために築造された。特に、「由良台場」にまつわる話としては、地元の武信潤太郎の尽力により、西洋式の多角形砲台場が設計・施工されたこと、また、六尾村(現在の北栄町六尾)では、反射炉が建造され、西洋式大砲が大量に鋳造されることができ、海岸防衛が整い、由良台場には、県内でも大きいものとなる60斤大砲が4砲整備されたとのことでした。

 このころの時代背景では、欧米列国が中国進出し日本も例外でなかったことや大阪天保山を防衛していた鳥取藩が英国船の砲撃したことが鳥取藩の台場築造の主な契機となったこと、また、当時、藩も財政難であったために地元の豪商や豪農などの財力や労力により台場整備にあたったことなどを学びました。

 そのほかには、全国や鳥取県の台場の記録や現存の様子や高い築造技術、また、台場に限らず、珍しい史跡やハイキングスポットの紹介をしていただきました。

 今回の学習では、あらためて「ふるさと北栄町」にある台場の歴史や当時の偉人を学ぶ契機となり、今後もさらに興味を持って学習することでふるさとの歴史を次世代へと伝えていけたらと感じたところです。

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